ポイントはM&A後の収益の推移 中小企業のM&Aでは、事業承継を目的としたものが主流になってきています。 事業承継により、経営者が退任することを前提とした、事業の展望やその後の損益の推移が重要になってきます。特に、M&Aにおいて注目されやすいポイントは以下のようになっています。 経営者のご経歴 会社の沿革 買収後の想定利益水準 立地 会社の強みや今後の事業展開 会社におけるキーパーソン …
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財務デューデリジェンスのチェックポイント①有形固定資産
中小企業のM&Aの有形固定資産で注目するポイントとは? 中小企業のデューデリジェンスのチェック項目の中でも有形固定資産は特に重点的に見られる項目の一つです。これは、税務会計上建物は減価償却における未償却残高・土地は取得価額で計上されているのに対して、M&Aの際の時価はは大きく変わっていることが多いからです。 例えば、以下の項目について検証することが多いです。 土地・建物の評価額(鑑定評価額若しくは固定資産税評価額から合理的に算定した金額) 減価償却の再計算(特別償却の確認及び償却不足・超過額の確認) 有形固定資産の実査 借地権の評価及び確認 …
上場企業でなくても必要?公認会計士の監査が必要な会社とは?
非上場企業でなくても公認会計士の監査が必要な会社がある 公認会計士の監査は、一般的に上場会社の有価証券報告書で必要とされることから、非上場企業においては必要とされていないと思われがちです。しかし、公認会計士の監査が必要とされているのは、上場企業だけにとどまらず、労働組合や学校法人や投資法人に至るまで多岐にわたっています。 特に株式会社でも大会社及び委員会設置会社は、公認会計士の監査が義務付けられています(会社法第327条、同第328条)。 なお、会社法に定める大会社とは、資本金5億円以上または負債総額200億円以上の株式会社のことをします。 …